全身の循環も重要

栄養の吸収と聞いて、
「どうせ消化吸収に良い物を食べましょう!って言うんじゃないの?」
と思いませんでしたか?
もちろんそうですが、個人的には消化吸収に良い物だけを摂ることもある意味食事の偏りだと思ってます。
なぜかというと、“消化吸収に悪い食べ物”ではなく本来は“消化吸収に時間がかかる物”だからです。
消化吸収に時間がかかる物を摂ってはいけない、という事はありません。
消化吸収に良い物を摂るのも大事ですが、“消化吸収がより良くできる状態”にしていく方がかなり大切です。
そもそも、どれだけ消化に良い物をたくさん摂っても胃に負担を掛けるだけなので本末転倒です。
腸で栄養が吸収された後は、血管(動脈側)を通って全身に運ばれて1度血管の外に出ていきます。
その際に血管が狭くなっていたり、太るために脂っこい食事にしていて血液がドロドロだったらどうでしょうか?
栄養がスムーズに送り届けられる状態ではないですよね?
なので血液の流れやリンパ液の“循環”も意識しなければならないんです。
そして“吸収”という意味はもうひとつあります。
バストアップやヒップアップ、体重を増やしたい場合、細胞1つ1つに栄養を行き渡らせなければならないので、筋肉を緩ませておく必要があります。
筋肉の性質には、縮まる、伸びる、拡張する、があって拡張して柔らかい時に酸素や栄養を吸収します。
酸素や栄養素を含んだ水分は“リンパ間質液”と呼ばれていて、リンパ間質液をしっかり吸収できる所までが“吸収”なのです。
スポンジをイメージしてください。
水が入ったバケツにスポンジを入れます。
スポンジに水を含ませたい場合、1度縮ませて戻せば水は吸収されます。
水を出したい場合はギュッと握って縮ませれば水は出てきます。
ではあなたはスポンジに水を含ませる時に縮ませた状態から伸ばしますか?
縮ませた状態から押したり揉んだりしますか?
しないはずです。
筋肉も同じで、伸ばしても揉んだり押したりしても栄養は行き届きません。
栄養がしっかり吸収できる体の状態とは、筋肉が緩んでいてリンパ間質液をしっかり吸収することです。
あなたはできてますか?